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修練…

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過日の道場訪問以来、
朝起きて、水を浴びた後の朝餉の前迄の間、
刀を振る事が日課になっている。

まず、身体の全身に血を廻らせる為に素振りを100本、
そのあとに型を確認する。

晴れていれば立ち技を、有斬から打ち止め、下り藤、折枯…と
毎日順番を決めて100本。
雨ならば、座り技を順抜から向之刀、引身、横雲…と順番に、
という感じだ。これらは記憶が無くても身体が覚えているようだ。

今日は晴れているので、立ち技を。

順番でいえば5番目、折枯の次の一刀両断の順番の日だ。

力を抜いて立ち、敵が自身正面から打ち掛けて来た刀を、
寸前で少し左足を後ろに引きつつ上体を逸らして外し、
同時に一気に最上段まで抜きあげた刀を手首と小指の締めだけで
目前の敵を切り下ろす。

これは、袈裟切りではなく、正面からの唐竹割といった感覚だ。

「ヒュン。」

軌道が正しく、締めが十分に効いていれば、気持ちのよい刀音が鳴る。
無心で行い、自然体で動ける様になるまで繰り返し行う。

最初は身体が勝手に動いていて、流れのなかで技が使えたが、
頭で考え始めるとちぐはぐな動きになり、どうもいけない。

やはり自然に身体が動くようでなければ戦場では使えない。
と考えがそこに至った時、不意に可笑しさが込み上げて来た。
今の世の中、どこに戦場があるのかと。


しかも、自身の身体を振り返ってみれば、明らかに盛りが過ぎている様だ。
見た目では判断できないが、甘く採点しても50前、
人生でいえば終盤戦に差し掛かっているはずだ。
そう考えれば、毎日田畑を耕しこのまま自然に人生を終わるのも
悪くない。

…悪くない。悪くないが、なにか心残りが在るような気もする。

そんなことを考えると手元が疎かになる。
こういった時の暗黙知として身体が警報を鳴らす。

「怪我をするぞと。」

気を引き締めなおし、柄から手を離す。

一呼吸置いて、一から始めなおした。

「人生、まだまだ修行じゃな…」

目を遠くの山に移すと、毎日の活動を平常どおりに淡々とこなす武将を見た。

「今日も平常運転じゃな。」

その武将の近くには、たくさんの鳳仙花が花をつけていた。

「弾けられたらいいのう…」

それには少し、人がたりないようじゃな。
そんなことを思いながら、もう一度刀に向かい合った…。

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