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名乗り…

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お武家様、朝餉の準備が出来ました。どうぞ。

「おお、忝ない。」

声をかけられる迄、自分のお腹が空いていることさえ
わからない程、考え込んでいたようだ。

「では。」

食事は簡素な物だったが充実したものだった。

飯、汁、山菜のお浸し、それに干物。

朝からこれだけのものが出るだけで、この家が裕福だというのがわかる。

「身体のお加減は如何ですか?」

目の前に座った、主人と思われる好々爺風の主人が声をかけてきた。

「ありがとうございます。身体はどうも問題は無いようです。ただ…」

「ただ?」

「何も覚えていないようで…」

「何も、ですか…」

「はい、何も。」

ばつが悪くなり、目線を表に移す。
素晴らしい田園風景だ。幾代も手を入れ続けられていたのだろう。


「そのような事も有るかも知れませんね。お前様を見つけた時は、
 生きているとは思えませんでしたから。」

「そんなに、でしたか。」

「そんなに、でしたよ。」

『すごい、泥だらけで傷だらけだったんだから。』

表で遊んでいた、先程の女の子が中を覗きながら、声をかけてきた。

「これ、食事中じゃ。」

「はーぃ」

毬を就きながらまた、庭を走って行く。

「お名前も覚えていらっしゃいませんか?」

「はい、申し訳ありませんが…」

「お名前がないと私達もなんとお呼びすればよいか困りますね。
 取りあえず、何かご自身で呼び方を決めていただけると助かるんですが。」

「そうですね…」

名前・名乗り・色々考えるが良い名前が浮かばない。
仕方がないので、話題を別に振って見てた。


「ところで、このあたりは昔からこの様に静かで、美しい場所だったのですか?」

突然の問いにも係らず、澱むことなく主人が答える。

「このあたりはずっと昔から貴族の荘園であったところです。
 海も近く、風雲に晒されず、昔のまま懐かしい荘園風景が残っていますね。」

「なるほど。」

確かに、懐かしいような気がする。そして心地良い海風も一層気分を
さわやかにする。

「懐かしい良き時代の荘園…」

ひとり呟く。そうだ、ではこの風景にあやかろう。

「懐園…とお呼びくだされ」

「かいえんさま?」

「左様。懐かしいという字から1つ、荘園から1つ頂きました。」

「なるほど。それは善い名ですな。」

「では、懐園さま、今しばらくは養生なさってください。当家には何時までも
 居ていただいて結構ですから。娘も大変慕っておりますので。」

「重ね重ね痛み入ります。代わりといっては何ですが、
 ここの畑の手入れをさせてくだされ。」

「判りました。ご無理をなさらないように、少しずつ身体を慣らしてくださいませ」

暫くは田畑を耕して毎日を送る生活が続きそうだ…

朝の明けきらない空色は、遥か彼方で海の色と同化していた。

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~ Comment ~

NoTitle 

うむ!ストーリー性があってよし!
楽しみです☆

NoTitle 

なかなか考えてますねぇ。^^
楽しみ、楽しみ。

農民生活、しんどいね。やっとLV12。先は長い。

参上 

魔王様、参上ですぅ!

最近、忙しいのですぅ・・・

NoTitle 

Liu様、参上したよ~

おしゃれなブログですね^^
これからの展開を楽しみにしてます~

魔王さん、申請を待ってますよ!!!

Liuさん、ちゃおずさん、かぼちゃん。 

皆内政上手くいってるのね…
なんだか全然進まないんだけど…
まあ、前期取れなかった3331が
とれたのでその分は違うかな…

NoTitle 

おったぁぁっぁあ!
元気にしてそうでなにより!
  • #19 足利@じみ☆へん 
  • URL 
  • 2012.06/22 21:55 
  •  ▲EntryTop 
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